133Days. ワーキングホリデービザ取得までの道のり
こんにちは!今日はドイツのワーキングホリデーに関する記事第二弾です。
第一弾は昨日ドイツワーホリについて紹介しました。
今日は私の実際の体験談をお伝えしていきます。
目次
住民登録
まずはドイツに3ヶ月以上滞在する場合は住民登録が必要になります。
私が住んでいるのはデンジリンゲン(Denzlingen)という小さな町なのですが、そこのRathaus市役所のようなところ)に行きます。
この青い扉が入り口です。
月〜金曜日は8:00〜12:00(木曜日は15:00〜18:00まで)とのことなので、10月10日水曜日にいつもより早めに家を出て、朝一で行ってきました。
ドイツ語学校始まって3日目の朝だったので、当然ドイツ語を話すことなんてできません…
部屋に入ると中年のおばちゃんがデスクに座っていました。ドイツ語を話せない旨を英語で伝えると、「私も英語あまり話せないけど、問題ないわよ」と笑顔で対応してくれました。
いろいろな方なブログを見ていると、あまり対応が良くないなどの経験談を見てきたので、ほっとしました(笑)
ここではパスポートと、事前にネットで手に入れて記入しておいた住民登録票を渡し、何個か質問をされました。
聞かれたのは、
- 名前、生年月日、国籍
- 現在どこに住んでいるのか
- いつデンジリンゲンに着いたのか
- 宗教について
ホストファミリーの家に住んでいる場合はホストファミリーのサインが必要ということで違う紙を渡され、「2週間以内にエメンディンゲンEmmedingenにこの紙を持ってFrau〇〇(Frauは日本語で言う’さん’です)のところに2週間以内に行ってね」(もちろんドイツ語混じりの英語で笑)と言われました。
(ちなみにこのホストファミリーのサイン入りの書類は、デンジリンゲンの市役所に持っていかないといけなかったということを後で知りました笑)
外人局に行く(1回目)
書類にホストファミリーのサインをもらい、エメンディンゲンにあるAusländeramt=外国人局に翌日10月11日木曜日に行きました。
ヨーロッパ諸国の多くはシェンゲン協定 と言って、国境検査なしで国間を行き来できる協定に加入しています。ドイツ、スイスもその中の1つです。日本人はこのシェンゲン協定加盟国にはビザの申請なしに3か月滞在することができます。なので私の場合スイスに7月21日に来ているので、このビザが切れるのが10月21日だったので、早くビザの申請をする必要がありました。
オープン時間は下記写真参考にしてください。午前午後どちらも空いているのは木曜だけです。
駅から10分〜15分程歩いたところに、外人局とは思えない建物があります。入り口がこちら。
階段を上ると、ドアがあります。インターフォンが付いているので、鳴らさないといけないかと思ったのですが、そのまま中に入って大丈夫です。
中に入り進んでいくと、指定された人の名前が書いてある部屋を見つけました。
私の前に3人ほど既に待っている人がいました。
1時間ほどで私の番になり、部屋に入るとまた中年のおばちゃんが座っていました。
ここからが問題です。会話形式でお伝えしていきます。(日本語で書きますが、実際は英語とドイツ語でした)
私「こんにちは。ワーキングホリデーのビザを申請したいです」(揃えた書類をすべて渡す)
おばちゃん「日本人はビザなしで滞在できるからいらないわよ。」
私「1年滞在するにはワーホリビザ必要ですよね?」
おばちゃん「あぁ、長く滞在するにはビザ必要ね。それで、何しに来たの?」
私「今はドイツ語を語学学校で学んでます。今の所3か月を考えていて、そのあとはアルバイトをするつもりです」
おばちゃん「勉強しに来たの?働きに来たの?」
私「どっちもです」
おばちゃん「わけが分からないわ。勉強するか仕事するかのどっちかでした無理よ。決めもしないできたの?」
私「ワーホリビザは勉強する必要も、働く必要もないので、まだ明確には決めていません」
おばちゃん「それは無理ね。それにこの銀行アカウントどこのやつ?意味が分からないわ」
私「日本のアカウントです。」
おばちゃん「これがユーロでいくらかも分からないし、日本からドイツに運べるかも分からない。それに、この金額じゃ1年滞在のビザは与えられないわね。ドイツの銀行口座作ってそれの証明を持ってきて出直してちょうだい」
私「ビザがないと銀行口座作れないので、それはできません」
おばちゃん「ビザなしでも作れるわよ!とりあえず無理なものは無理だから出直して」
(ちなみに銀行口座開設のさいに滞在を許可されてる証明があるか聞かれました。聞かれないこともあるようですが、聞かれることもほとんどなので、ビザがあった上で銀行口座開設したほうがいいと思います)
この時点で私は気づいていました。このおばちゃんがワーホリビザについて知らないことを。地方の外人局ではワーホリビザ申請を受け付けてくれないところもあるというのは知っていましたが、できないわけではなく、知らないからやらないだけだと予想していた私は、上司と話をさせてもらうことに。
上司にも同じ説明をしました。まるで”ドイツに不法滞在して働いてお金だけドイツからもらおうとしてる奴”みたいな扱いを受けました。
私「とにかく調べてください。それでもダメなら納得します」
上司「(どこかに電話をかける)」
この時の会話はドイツ語だったので私も完全にはわかりませんが、電話の相手がワーホリビザが存在し、ここを見れば必要書類が書いてあるというようなことを言ったのは確かでした。
上司「(電話を切って私を見る)それじゃあ今回は書類とパスポートのコピーとりあえずもらってまた部下から電話させるから、そしたらまた来て」
私「わかりました。7月21日にスイスに入国してるので、今月で観光ビザが切れてしまいます。なるべく早く連絡いただけますか?」
上司「わかった」
私「結局ワーホリビザ確実に頂けるんですよね?そうでない場合早急に飛行機のチケット取らないといけないので」
上司「連絡させるから大丈夫」
そして外人局を後にしました。
先ほども書きましたが、地方の外人局ではやってくれないのではなく、知らないからやらないだけだと思います。もし、どうしてもその場所で必要なら粘ってみることも必要だと思います。ものすごく嫌な顔されます。嫌な態度されます。ひどい扱いされます。でもめげずにやってみてください。
考えてみれば、外人局にはいろいろな国から人が来て、不法に滞在しようとする人もいるわけですから、このような態度になってしまうのも納得いく気がします。
外人局に行く(2回目)
観光ビザが切れてしまうギリギリまで電話を待ちましたが、かかってこないので、再び1回目の1週間後の木曜日に行きました。
またあのおばちゃんと話さないといけないと思うと気が重かったのですが…
私「上司があなたから電話頂けると伺ったのですが…」
おばちゃん「そう言ったなら私から電話来るまで待ってちょうだい」
ここで私のビザが切れてしまうことを話すと
おばちゃん「なんでこんなギリギリに来たの?私たちだって暇じゃないのよ!?」
私「わかってます」
おばちゃん「で、いつ正確にはドイツに来たの?」
私「10月9日です」
おばちゃん「じゃあまだ時間あるじゃない!」
私「でもスイスに入ったのは7月21日なので」
おばちゃん「スイスは関係ないから。それじゃあ12月まで時間あるわね。とりあえず忙しくてあなたの資料目通してないから、今日できるのは指紋取るだけね。資料に問題があれば電話するから」
冒頭でも書きましたが、スイス、ドイツはシェンゲン協定に加盟しているので、私の観光ビザはスイスに入った時点で始まっているはずなのですが、外人局で働くおばちゃんが大丈夫というので、任せることにしました。
おばちゃん「資料に問題がなければ3週間後に手紙が届くから、そしたこの講座に手数料の100ユーロ振り込んでまた来て。はい、さようなら。」
そして外人局を後にしました。
外人局訪問3回目
おばちゃんから電話がかかってくることもなく11月17日に手紙が届きました。
私の体調が良くなかった為、すぐにビザを取りにくことができませんでした。
振込みはIbankと言ってヨーロッパでの口座を持っていないとできない為、友人に頼んで振り込んでもらいました。
結局外人局に行けたのは12月8日。
ここでは同じおばちゃんでなく、他のおばちゃんの部屋に行きました。そのおばちゃんは英語が話せないながらもすごく親切でした。
そして手に入れたのが、このビザ!やっと!
ビザなしでは働くことができなかったので、私の貯金も底をついてきました…現在は職探し中です(笑)
これが地方で行うワーホリビザの申請方法です。多くの人が大きな都市で行うので、ネットで手に入る情報は大きな都市のみです。なので、この私の田舎での経験が誰かの役に立ちますように!
最後まで読んでいただきありがとうございます。