Day 8 -動物を飼うということ-

こんにちは!

 

スイスに来てからあっという間に1週間が経ちました!

時差にはもうすっかり慣れ、体もこんがりと焼けてきました。

格好もだいぶラフになった気がします。(スイスの人はショーパンかスキニーデニムにタンクトップみたいな格好ばかりです)なので、スーツケースにかなり詰め込んだ服も、ほとんど着てません。

 

最近スイスの家では犬を飼うかどうかで何度も家族会議が行われています。

 

平日は私しか家にいないので、私がお世話をするのですが、犬好きなので大歓迎です!

(おそらく私がいなくなったら散歩に行けなくなってしまうので、飼えないと思いますが)

 

ここで一点気になったのが、

スイスは今回で6回目で、色々な場所に行ったことがありますが、ペットショップを見たことがありません。

「どこでペット飼うの?」これが私の疑問でした。

 

スイスではペットを飼う時に、シェルターのようなところで見つけるか、ブリーダーから飼うというのが主流で、生態を販売しているペットショップはないそうです。むしろ禁止しているそうです。

私はペットショップで飼うことに反対しているので、この制度が気に入りました。

 

また、スイスではペットを連れて電車も乗れますし、レストランも、お店も一緒にいることができます。(一部入れないこともありますが)

 

ペット(特に犬)を飼う人にとっては飼いやすい環境かもしれません。

実際スイスで犬を飼うってどんな感じなんだろう?と思い、調べてみると色々面白い事がわかりました。

 

1.スイスは憲法に動物保護の条項を組み入れた最初の国

今では色々な国で動物保護の条項が憲法に入っていますが、一番最初はスイスだったそうです。

内容は細かく、「ハムスターやセキセイインコは複数飼いしなけれはいけない」や動物実験に関する条件などです。

このような背景からも、スイスでは動物を飼うということ、扱うということが、責任あることだという意識が他国よりも前からあったようです。

 

2.動物保護施設ティアハイム

スイスにはティアハイムと呼ばれる動物保護施設があるそうです。(ドイツにもあるそうです)

ここは買えなくなったペットを連れていく場所、そのようなペットを引き取れる場所でもあります。

ペットを預ける場合も引き取る場合もお金がかかり、再譲渡システムがしっかりとしています。

日本の保健所とは異なり、のびのびとした環境の中で新しい飼い主が見つかるか、死ぬまで面倒を見てもらうことができます・

 

3.犬の飼い主の資格

初めて犬を飼う人は、しつけの仕方や、基本的なことについて約4時間程度の講習を受けなければいけません。

その後、飼い始めてから1年以内にしつけの訓練、実技テストを受けます。

この実技テストに合格してやっと飼い主としての証明書をもらうことができます。

 

このようにしつけが行き届いているので、公共機関にも一緒に乗ることができたり、様々な場所に一緒に行くことができるのでしょう。

 

4.犬税

スイスには犬を飼うにあたって税金を納める義務があります。

”Dog owners have to pay a charge to keep their animals. You have to register your dog in your commune of residence once it reaches a certain age or if you move to a new commune. You also need to inform your commune if you move away or your dog dies. You have to pay an annual amount for each dog you own, levied either by the canton or your commune, and this may be determined according to the size and weight of the dog. In most cantons a reduced tax or no tax has to be paid for guide dogs, rescue dogs etc.” 

https://www.ch.ch/en/dog-tax/

上記がスイススイスお大きさと体重によって税金額が決まり、この税金は介助犬や盲導犬の為などにに使われるようです。

 

このような条件や法律によって無責任な飼い主を減らそうとしているようです。

 

日本は犬の飼育頭数が減っているとはいえ、ペットショップで可愛いからと衝動的に飼い、実際に飼ってみたら大変だから捨てた、繁殖目的のみで飼い、産めなくなったら捨ててしまう…などの状況があるのが事実です。

以前の仕事でペット関係の方と一緒にお仕事をすることがありましたが、ペットを飼って数日後に、商品の”返品”のように返そうとしてくる人がいたそうです。

 

もし日本もスイスのように税金がかかったり、講習の時間や費用がかかったりすると、ますます飼育頭数は減ってしまうかもしれません。しかし、無責任な飼い主と、行き場の無くなったペットを減らす為にも、飼う時にしっかり心構えができるような制度が必要なのかもしれないなーと思いました。